Dimensional Sniper

将棋 / 研究 / 青嶋未来

角換わり▲4五桂 05

そろそろまとめます、と言いながら数週間が経過してしまいました… 今回もつぶやきのまとめに終始します。。。 成立しない例。先手陣に△8八角と打ち込む隙があります。 【角換わり▲4五桂の成立条件】この局面の▲4五桂は桂を取られてしまう。△4二角に代え…

角換わり▲4五桂 04

今日はこれまでに載せ損ねた分を拾って置いておきます。 【角換わり▲4五桂の成立条件】この形は先に▲5五角打った方が迫力がある。pic.twitter.com/XlF7m0UGNW — こいなぎ@24 (@naginyan135) 2017年1月10日 【角換わり△6五桂の成立条件】後手番であれば基…

角換わり▲4五桂 03

今回は、▲4五桂に△4四銀と上がられた場合の攻め筋を大雑把に載せてみます。 そもそも▲4五桂の成立条件が「△2二銀と引かれないこと」である以上、後手に△4四銀と上がらせた時点で先手としては一応成功ということになります。 こう進めば既に成功とされて…

角換わり▲4五桂 02

今回は、▲4五桂が成立する典型的なパターンをまとめてみます。まずは▲4五桂に△2二銀と引いた場合に潰れる形を見ていきます。 暫くはこいなぎさんのツイート頼りでまとめ、分類ができてきたら図面にして整理したいと思います。 前回も載せたツイートですが…

千田流△6二金~△8一飛 09

少し前、▲4八金~▲2九飛の先後同型の形を検討していました。 下は同型から▲6六歩、△6五歩と進んだ形。 以前から参考にさせて頂いている「将棋はソフト指しでおk」様が最近この形について深く深く研究なさっているので、リンクを貼っておきます。 blog.l…

角換わり▲4五桂 01

新年が明けましたし、暫く中断していた序盤研究を再開したいと思います。最近は詰将棋と棋譜並べばかりやっていましたが、今一つ結果に出てこないので…。 最近盛んに指されている、角換わりからすぐに▲4五桂と跳ねる将棋を考えてみます。 しかしそもそも基…

一直線穴熊 早い△8四歩・続

前回の続き。 ちなみに、浮かむ瀬に掛けてみると+300ぐらい先手に振れる局面だ。 狙い筋を示すために漫然と続けてみると、△5二金、▲3七桂、△6二金左、▲4五桂。 △4二角に▲6六金と金を繰り出す。▲5六歩もありそうだが、△4四歩ぐらいで忙しくなりそうだ…

一直線穴熊 早い△8四歩

先日の実戦を題材に、少し検討。 △6四歩や△5二金を省略し、△7三銀~△8四歩を急がれた。 △5二金と上がった時の▲8六角の筋を牽制している。 以下角を右に転換する構想で漫然と組むと、下図のように進みそう。 以下▲4八飛~▲2六角~▲3七桂が一例。 ▲4…

対中飛車△7三桂急戦 04

前回の続き。 以下△同歩、▲同飛、△7七角成に何気なく▲同銀と取っていたが、ここで▲同桂と取る手があった。 実戦中も少し考えていた手ではあったが、こちらの方が優るようだ。 評価値はやや先手に振れる。▲5五角や▲6五桂、▲3四飛などを組み合わされるのは…

対中飛車△7三桂急戦 03

前の記事の次の対局より。 青嶋先生が指していたのを見て興味を持ち、少し前に記事にした形です。 これまで調べてきた手順は、△7三桂に▲6六歩と防ぐ手順。 本譜ではここで▲5四歩と突かれた。 ありそうな手だが、指されたのは初めて。 実戦では長考の末、…

一直線穴熊 ▲4六銀型 05

昨日の続き。 まず感想戦で検討したのは下の局面。 ▲7九銀右は△7一金や△6二金右と代わった時に損得が微妙なのでどうかというところでしたが、▲4六歩はあったか。 △4四飛なら▲6五歩~▲5五角で切り返せる。これもじっとされた時に手が分からずやめたの…

一直線穴熊 ▲4六銀型 04

強い方に教わる機会があったのでメモしておきます。 中飛車側が▲4六銀(先後逆なので図の場合は△6四銀)と出てくる形に、すぐ△7三銀(▲3七銀)と右銀を攻めに使う手を一時期解説していた。 honey1728.hateblo.jp 今回は最もオーソドックスな下の形で対抗…

千田流△6二金~△8一飛 08

続きです。 ▲4五桂に△4四銀と躱したところ。 この▲4五桂がそもそもどうなのか?ということも考えるべきなのかもしれないが、応手が△4四銀に限定されるのなら跳ねておいても損はないと考えるのが普通だと思う。 前回の記事で▲7九玉と引いたが、△1三角と…

千田流△6二金~△8一飛 07

前回の続き。知らないと打てない△1三角から。 引き続き浮かむ瀬との検討です。 ここで▲1五歩なら△7五歩と突くのが急所の一手。 ▲同銀には5七の地点を狙って△4五銀直があるし、▲同歩にも△8六歩がある。 初志貫徹で▲1四歩が自然だろうが、平然と△4六角…

千田流△6二金~△8一飛 06

便宜上「千田流」と題していますが、千田先生はそのネーミングはおかしいと否定されるでしょうね。笑 Ponanza流と呼んでいる人もいますが、Pona以外のソフトも指すので難しいですね。ちなみに今日の検討は浮かむ瀬の検討の二番煎じです。 このシリーズは△6…

続・最速の▲4六銀

最近とびとびになっていて大変分かりにくいですが、下の形の類型が先日プロの実戦に現れたのでメモしておきます。中継を見てびっくりしました。笑 以下△3三角なら▲3六歩~▲3五歩で、△1二香~△1一玉が間に合わないという話でした。 さて、棋戦は忘れまし…

一直線穴熊 △7三銀型 04

大分前に少し検討した形。久々に実戦で現れたのでメモしておく。 上図は02で書いた局面。以下▲5四歩、△7六歩、▲6六角、△8六飛、▲8八歩と進んで下図。 実戦はさわやかに△7三桂と跳ねたが悪手で、▲7四歩、△6五桂、▲7三歩成で、▲7五角の筋があるので…

異次元の狙撃手 18

新人王戦準々決勝、青嶋-梶浦戦より。 同型矢倉から、▲4五歩、△同歩、▲3五歩、△同歩、▲同角、△4四銀、▲3六銀の形に。後手が入玉を狙う将棋に進むこともありますが、本譜は先手の攻めを余しつつ反撃に出る展開を選びました。 今後手が猛ラッシュをかけて…

異次元の狙撃手 17

久々に青嶋先生の将棋を。 新人王戦の青嶋-石井健戦です。 角換わりの序盤から。お互いに位を取り合っているのが少し珍しいものの、何の変哲もない局面。 次の一手から、先手がどんどん攻勢に出ていきます。 まず▲4六銀があまり見ない手。以下△3一玉、▲7…

続・謎多き同型矢倉

前回の続きです。 実戦は何も考えずに△7七歩、▲同歩、△同桂成と進めましたが微妙。▲同角(下図)と取られ、少し先手が良いようです。▲3六桂を狙っている相手にすぐ桂馬を渡すのは得策ではありませんでした。 尤も、罪深かったのは次の△6六歩で、▲同角、△…

謎多き同型矢倉

実戦より。 結論が出てもおかしくない形ですが、手が広く奥深い戦型だと思います。実戦だと後手の急戦矢倉志向を先手が避けて進む場合が多いでしょうか。 最近の本だと「藤森流急戦矢倉」に載っていますが、由緒ある形ですので他にも書かれている本は多いで…

対角換わり棒銀 03

最近「浮かむ瀬」をダウンロードしたので、技巧との二刀流で行こうと思います(^^)。 さて、局面は先日紹介した形。実戦で試す機会があったので検討してメモしておきます。 本譜は上図で△4二玉と上がられ、それでも▲4五桂と跳ねていきました。 ただここで△…

Everything's gonna be all right

以前、こんな記事を書きました。 honey1728.hateblo.jp 夏も終わりましたし、それぞれの項目にどのくらい取り組めたか、そしてこれから何をするかについてメモしておこうと思います。反省は大事ですから…笑 ①詰将棋(高柳詰将棋選集、二川詰将棋選集など) …

対角換わり棒銀 02

昔「角換わり腰掛け銀研究」を並べたこともありますし、最近の棋譜もかなり並べているので相腰掛け銀の勝率はかなり良いのですが、意外と棒銀にされた時の勝率が高くないという残念なことに気が付いたので色々考えてみます。 最近面白そうだと思ったのは下の…

最速の▲4六銀

先手中飛車が、一直線穴熊模様の駒組みに対して最速で銀を繰り出す形。 先日初めて指されたのですが、その場で考えて指した対応が良かったようなのでメモしておきます。 ▲2八玉すら後回しにするのが工夫。 後手が淡々と組むと△3三角、▲3六歩、△2二玉、▲…

対角換わり棒銀

実戦より。私後手です。 序盤の折衝で▲7八金が保留されている形。つまり通常より一手早く棒銀に来られた。 実戦は△1四歩と突き返す方の定跡で進めた。つまり△1四歩、▲1六歩、△7四歩、▲1五歩、△同歩、▲同銀、△同香、▲同香、△1六歩の順。 △7四歩は次に…

千田流△6二金~△8一飛 05

ややこしそうな「③▲6六歩には△6五歩で先攻」の形。 ▲同歩には△同桂も△同銀もありそう。 一番無難な変化は△同桂に▲6六銀、△6四歩の順。この順はすぐに決まるような形ではないしプロの実戦に類型も多いが、後手に△8六歩から一歩持つ順があって先手やや妥…

一直線穴熊 ▲8六角の揺さぶり 02

元々▲8六角と出る手はやや変化球のイメージだったのですが、青嶋本を読むと、むしろ出れるときには積極的に狙うべき手だという考えに変わりました。 一例は下の局面。 ここで▲8六角と出て、△7三銀に▲6五歩と突く形が書かれています。01で書いた青嶋-渡辺…

一直線穴熊 △6四角型 06

またもや前の話題に戻ります。この形は好きな形なのです。笑 ようやく「青嶋の結論」を読めたのでメモしておきます。 青嶋本は△4四飛と▲4八飛の交換が入っているので最終手が▲4六角ではなく▲2八飛になります。この角を出るところで先に▲2四歩を入れるの…

千田流△6二金~△8一飛 04

続きです。 次にわかりやすそうな「④▲4五銀には△5五銀で後手良し」を考えてみます。 角換わりではあまり見ない筋かもしれません。先手としては4六の歩を守る手段はないので、力強く▲6六銀が第一感。そこで△4六銀にどうするか。 そこでじっと▲5六銀とし…