Dimensional Sniper

将棋 / 研究 / 青嶋未来

2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

今泉流 03

先に▲5四歩を決めてから▲7四歩と突いてきたところ。 ここでも△8六歩が入る。この時▲5四歩を先に決めておくと、角の利きが通っているので▲同角とは取りにくい。 以下▲同歩に強く△6四歩と突く。 以下▲7三歩成、△同銀、▲5三歩成、△同金、▲5四銀、△同金…

今泉流 02

前回の続きです。 今泉さんの本を読んだことがない状態で、先手の形を「今泉流」と呼称していますが、正しいんでしょうかね。笑 ▲5四歩と突っかけるタイミングは様々でしょうが、とりあえず下図を基本図としてみます。 以下は技巧の検討手順の一例。 上図か…

苦手な形―今泉流 01

私の実戦より。散々一直線穴熊から相穴熊の変化を書いてきましたが、実はこういう形もよく分かっていなかったりします。というか大体苦戦に陥りますorz 囲いの差でなんやかんや難しくなるものの毎回苦戦ではお話にならないので少し考えてみます。 最速で6五…

一直線穴熊 ▲4六銀型 04

前書いた叡王戦村田-高見の序盤は下図の出だしでした。 ▲3五歩と最速で歩交換をし、しかし▲3八飛や▲3四歩とは指さずにすぐに▲4六歩と決めてしまうのが工夫。▲3五銀への後手の対策は△8四飛~△4五歩などで手を作ることですが、その時に△4五歩と突きに…

叡王戦メモ 01

叡王戦全局公開されるのが素晴らしいですね。持ち時間が短いがゆえの勝負術も堪能できます。 叡王戦日浦-鈴木大より、プロらしい仕掛けをご紹介。 角交換振り飛車からお互いに陣形を整備し合い、先手が自陣角を据えて動きを探っているところ。 以下△2一飛、…

一直線穴熊 ▲8六角の揺さぶり

中飛車側が△6二銀と引いて固める形に対して▲8六角と揺さぶる手を数例見たのでメモしておきます。 まずは叡王戦広瀬-阿久津。 △7三歩・△6四歩型のタイミングで▲8六角と出て、△7四歩に▲6五歩と突いたところ。以下△7三銀、▲3七桂、△8四歩、▲6四歩と…

近況

将棋について、最近やっていることをメモ。 〇やっていること 詰将棋(高柳詰将棋選集、二川詰将棋選集など) 逃れ将棋2(ちゃんと読むと結構時間がかかる) 棋譜並べ(順位戦と青嶋先生の将棋を中心に) 実戦(たまに) ハンドブック一日一周(ずっと日課…

対石田流 △7二飛型

今月号の将棋世界に乗っていた形。二手目△8四歩と突く方が多いので全く不得手な戦型だが、ちょっと感動したのでメモしておく。 今季竜王戦の久保-丸山戦より。 後手が最速で△7二飛型の仕掛けを目指した。端の突き合いさえ入らないというのが面白い。突くと…

一直線穴熊 ▲4六銀型 03

端に相手をして▲5六飛と浮かれた局面。ここで▲3五歩と突く手も一局で、以下△同歩、▲同銀に△4五歩や△8四飛でどうか。 さて、▲5六飛は次に▲6六飛の狙いがあるので受けなければならない。 △8四飛が最も普通の受け方。ここで△7四歩には▲6六飛が気になる…

異次元の狙撃手 15

C2青嶋-石田直より。 相矢倉のじっくりした将棋から、後手がやや動きすぎて先手ペースで迎えた下図。 今▲7四歩の王手に△2二玉とかわしたところ。どこから手をつけていくか…。 ここで▲3三歩、△同桂、▲3五歩が必修手筋。 当たりを強くしてから叩くのが手筋…

一直線穴熊 ▲4六銀型 02

少し違う形だが、気になっている変化がプロの実戦で出ていたのでメモしておく。 叡王戦の村田顕-高見より。 先手が早めに▲4六銀~▲3五歩と交換し、すぐに▲4六歩と突く形。先後逆の場合は後手の△8四飛~△4五歩が間に合う場合が多いが、後手番だとなかな…

異次元の狙撃手 14

新人王戦青嶋-竹内より。 先手勝勢の最終盤。今後手が5四の垂れ歩を玉で払ったところ。 後手玉は不安定ながら広大なのでうっかりした寄せではまずい。飛車を上手く使いたいところだが…。 どう決めるのか?というところ。 上図以下▲5五銀、△同玉、▲5八飛が…

一直線穴熊 ▲4六銀型 01

暫く「一直線穴熊△7三銀型」を書いてきたが、これは中飛車側が銀を引かずに銀を出てきた順に対応するものである。個人的には▲4六銀と出ておいて▲5六飛と構えておく(下図)のが難敵で、その対策の一つが△7三銀型というわけだ。 ただ△7三銀型ははっきり…

実戦備忘録 01d

もう一つ、たまに指される仕掛けの形を書き忘れていた。 単に▲4五歩は少し細いと見て、▲4八飛から▲4五歩と仕掛けてくる形。3筋の突き捨てを入れてくる場合もある。 以下、△同歩に▲3三角成・▲4五同桂・▲3五歩の三つの応手がありそう。手順の一例を数通…

実戦備忘録 01c

左美濃急戦を受けに行った形の続き。端などの手数の関係によっては、先手の仕掛けの前に後手が仕掛けられる場合もあるのでは、と友人との感想戦で出たのでメモしておきます。 下図の形が一例。△7五歩は軽そうだと思ってあまり考えたことがなかった。 以下す…

一直線穴熊 △4四飛のタイミング

中飛車が△6二銀と引く形ではよく見られる揺さぶり。 プロの将棋を見ていると▲5九角のタイミングで△4四飛と回り▲3七角と上がらせる展開が多いが、自分の実戦だともっと早く回られることもよくある。一例が下図。 このタイミングだと▲4八飛の一手。以下普…

異次元の狙撃手 13

前記事の続き。 以下△7四銀打、▲8三桂成、△同玉、▲7四金、△同銀、▲7五歩と進んで下図。 前記事から一貫して拠点が消えないように攻め続け、消えたところで歩を叩いてまた作りに行く。金銀が多いのでとにかくぶち込む展開にしたい。 以下△同銀、▲6三銀、…