Dimensional Sniper

将棋 / 研究 / 青嶋未来

2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

飯塚流と後手超速 04

前回の続き。今回は、中飛車側が▲5五歩を保留する例。 ▲5五歩を保留されると、中飛車側の駒組みの柔軟性が高まるため、居飛車としてはどこかで角道を開ける展開が多くなります。この場合角を捌かれやすくなるためこれまでのような急戦では上手くいかない場…

飯塚流と後手超速 03

前回の続き。今回は、後手超速に先手が▲6六銀で対抗する形です。 進行は菅井-大橋戦(第46期新人王戦第一局)より。 見ての通り、通常の超速における銀対抗を先後逆にしたのと同じ形です。 ただ、以下中飛車側が普通に組む展開なら、先手番の戦法を後手番で…

飯塚流と後手超速 02

今回は後手超速と呼ばれる形について。 まずは直近の例を紹介してみます。菅井-澤田(C1)より。 居飛車の狙いが綺麗に実現した例だと思います。 上図以下▲7八銀、△5二金右、▲2八玉、△3二玉、▲3八銀、△4二銀、▲6六歩、△7五歩で開戦。 先手に早めに▲6…

飯塚流と後手超速 01

先手中飛車に△7三桂~△6五歩と仕掛ける形に限界を感じ始めたので、前やっていた別の形を再考してみたいと思います。 それは、後手が角道を開けずに△7三銀~△6四銀と繰り出していく形。最近は「後手超速」などと呼ばれているのをよく見かけますね。 この…

角換わり▲4五桂 基本の攻め筋 06

前回同様、▲4五桂に△4四銀と上がられた場合の進行例をご紹介。今回は▲2九飛と引く形です。 今季C1の青嶋-高橋戦より。 青嶋先生は角換わりでの左美濃を時おり採用されています。(昨季C2での星野戦など) 下図は▲4五桂と跳ねた局面。 △2二銀なら▲7七角…

角換わり▲4五桂 基本の攻め筋 05

前回の続きで、▲4五桂に△4四銀とかわされた場合の攻め筋を紹介します。今回も▲3四飛と横歩を取る形。 折角なので私の実戦例から。△8五歩に▲7七銀とせず▲4五桂と跳ね、△4四銀に▲2四歩と突いた局面。この△4四銀では△2二銀もあったでしょうか。 以下△…

後手早繰り銀 メモ

技巧や浮かむ瀬と戯れながら、考えたことをメモ。 先手が▲4五桂を早く跳ねる順を狙う手に対して、後手が2筋を受けずに早繰り銀に組むのは最近24やウォーズでよく見かける構想。 【最先端の後手番角換わり】この形の早繰り銀は特に後手番で有力で、最先端の…

角換わり▲4五桂 基本の攻め筋 04

今回は、△4四銀と上がってきた場合の攻め筋を考えてみます。 一度書きましたが、基本的には「△4四銀と上がらせれば成功」です。△4四銀に▲2四歩、△同歩、▲同飛、△2三歩(△2二歩という受け方もある)の時、飛車を横に使って暴れられそうなら▲3四飛から…