Dimensional Sniper

将棋 / 研究 / 青嶋未来

2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧

相掛かりの序盤 02

続きです。 前回の最終図の下図の局面は、いつも先手を持って指し手が分からず困っていたところです。が、ソフトに掛けてみると何ら変哲のない序盤のようにも見えてきて、何故いつも苦慮しているのかよく分からなくなってきました。笑 というわけで、需要は…

相掛かりの序盤 01

話題が分散しすぎて自分でも何を書いていたのかよく分かっていませんが…。一応「対先手中飛車左美濃」のシリーズはまだ続けていく予定です。最近書いていませんが、角換わりについてもまた書くことがあるでしょう。 さて、千田先生は「人間の相掛かりは下手…

対先手中飛車左美濃 06

話題があちこちに飛んでしまい、分かりにくくてすいません。 この形の最序盤で気になっているのが、下図のようにいきなり▲5五歩~▲5四歩と歩を換えてくる変化。 私が実戦で指されたことはあまりありません。後手の角道が通っていないので先手の角が捌きや…

対角交換四間・備忘録

これも実戦で非常によく出現するのでメモ。 居飛車が銀冠穴熊を目指した序盤に対して、四間飛車側が△3二銀型で待機して角交換を狙うのはよくある手法。 上図から進めて下図。手損している関係で完全に同一局面ではないですが、増田-石田直(新人王戦)が一例…

対先手中飛車左美濃 05

最近中継されていた将棋より。二例。 まず、下図は上田-加藤戦(女流、マイナビ杯)。ご覧のとおり、このシリーズで取り上げている序盤戦術に近い順です。 ここから先手は▲5五歩~▲6五歩~▲5六銀の順で対抗。但し、本譜は加藤先生が穴熊を志向したのでこの…

銀冠穴熊vs四間穴 03

メモの続き。いつものことですが内容薄いです。 下図で▲2四歩と突かない場合の進行の一例を考えてみます。 先日教わった手で、浮かむ瀬では第二候補に挙がるのは▲7六歩、△7二飛、▲8八角の順。 この順がなかなか有力であるように思います。先後逆でも使い…

銀冠穴熊vs四間穴 02

続きです。 以下▲2四歩、△同歩、▲2二歩の変化。 後手としては何か手を作らなければならない局面。 以下△2五飛、▲同飛、△同歩、▲2一歩成、△2八飛は自然。 この局面の形勢は難しそう。先手の方が少し堅いが、後手は△2四角ですぐに角が使えるのに対して先…

銀冠穴熊vs四間穴 01

最近立て続けに指す機会があったのでメモ。 ノマ四に対して最近流行の銀冠穴熊に組む場合、穴熊に組まれる場合のことも考えておかなければなりません。 尚、私はこの形について書いてある本を読んだことがないので、以下の内容は本来常識なのかもしれません……

対先手中飛車左美濃 04

前回の続きです。先手が▲6五歩と突く手を見送る変化。 前回最終図の先手の駒組みが冴えなさすぎたので、修正案を考えてみます。 バランスを取って▲7八金と上がり、右辺の仕掛けに備えておくのが一例。以下▲6八角~▲4六角~▲6五歩が狙いの一つとなります…

対先手中飛車左美濃 03

前回の続きです。 今さらですが、居飛車側が更に先手の形を限定したいのなら、早めに玉側の端歩を突いておく方がいいのかもしれません。後手側が穴熊に組むことは相当なさそうですから。 さて、△6四銀と出たところ。 ここで先手が▲6五歩と突かなかった場合…

対先手中飛車左美濃 02

前回の続きです。 最近は新年度で忙しいので、内容薄めでゆっくり進めていきたいと思います。笑 下図は△6四銀と出たところ。 図の一手前に▲7八金と先受けしたらどうなるのか?というのは気になります。 以下△6四銀なら、▲6五歩、△7七角成、▲同桂、△7三…

対先手中飛車左美濃 01

前回まで「後手超速」というタイトルのもと、先手中飛車に対する後手番の急戦策を取り上げてきました。 今後暫くは、以前紹介した千田-今泉戦をベースに、先手中飛車に左美濃で対応する順を考えていきたいと思います。この戦型はすぐに△6四銀とは限らないの…