Dimensional Sniper

将棋 / 研究 / 青嶋未来

2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

謎多き同型矢倉

実戦より。 結論が出てもおかしくない形ですが、手が広く奥深い戦型だと思います。実戦だと後手の急戦矢倉志向を先手が避けて進む場合が多いでしょうか。 最近の本だと「藤森流急戦矢倉」に載っていますが、由緒ある形ですので他にも書かれている本は多いで…

対角換わり棒銀 03

最近「浮かむ瀬」をダウンロードしたので、技巧との二刀流で行こうと思います(^^)。 さて、局面は先日紹介した形。実戦で試す機会があったので検討してメモしておきます。 本譜は上図で△4二玉と上がられ、それでも▲4五桂と跳ねていきました。 ただここで△…

Everything's gonna be all right

以前、こんな記事を書きました。 honey1728.hateblo.jp 夏も終わりましたし、それぞれの項目にどのくらい取り組めたか、そしてこれから何をするかについてメモしておこうと思います。反省は大事ですから…笑 ①詰将棋(高柳詰将棋選集、二川詰将棋選集など) …

対角換わり棒銀 02

昔「角換わり腰掛け銀研究」を並べたこともありますし、最近の棋譜もかなり並べているので相腰掛け銀の勝率はかなり良いのですが、意外と棒銀にされた時の勝率が高くないという残念なことに気が付いたので色々考えてみます。 最近面白そうだと思ったのは下の…

最速の▲4六銀

先手中飛車が、一直線穴熊模様の駒組みに対して最速で銀を繰り出す形。 先日初めて指されたのですが、その場で考えて指した対応が良かったようなのでメモしておきます。 ▲2八玉すら後回しにするのが工夫。 後手が淡々と組むと△3三角、▲3六歩、△2二玉、▲…

対角換わり棒銀

実戦より。私後手です。 序盤の折衝で▲7八金が保留されている形。つまり通常より一手早く棒銀に来られた。 実戦は△1四歩と突き返す方の定跡で進めた。つまり△1四歩、▲1六歩、△7四歩、▲1五歩、△同歩、▲同銀、△同香、▲同香、△1六歩の順。 △7四歩は次に…

千田流△6二金~△8一飛 05

ややこしそうな「③▲6六歩には△6五歩で先攻」の形。 ▲同歩には△同桂も△同銀もありそう。 一番無難な変化は△同桂に▲6六銀、△6四歩の順。この順はすぐに決まるような形ではないしプロの実戦に類型も多いが、後手に△8六歩から一歩持つ順があって先手やや妥…

一直線穴熊 ▲8六角の揺さぶり 02

元々▲8六角と出る手はやや変化球のイメージだったのですが、青嶋本を読むと、むしろ出れるときには積極的に狙うべき手だという考えに変わりました。 一例は下の局面。 ここで▲8六角と出て、△7三銀に▲6五歩と突く形が書かれています。01で書いた青嶋-渡辺…

一直線穴熊 △6四角型 06

またもや前の話題に戻ります。この形は好きな形なのです。笑 ようやく「青嶋の結論」を読めたのでメモしておきます。 青嶋本は△4四飛と▲4八飛の交換が入っているので最終手が▲4六角ではなく▲2八飛になります。この角を出るところで先に▲2四歩を入れるの…

千田流△6二金~△8一飛 04

続きです。 次にわかりやすそうな「④▲4五銀には△5五銀で後手良し」を考えてみます。 角換わりではあまり見ない筋かもしれません。先手としては4六の歩を守る手段はないので、力強く▲6六銀が第一感。そこで△4六銀にどうするか。 そこでじっと▲5六銀とし…

千田流△6二金~△8一飛 03

さて、テーマ図。 分かりやすそうなので⑤「▲4五桂はしのげる」を調べてみましょう。 ▲4五桂には普通は△2二銀か。△4四銀も非常に無難な応手ですが。 ここで▲2四歩、△同歩、▲同飛は△4四歩で先手の継続手が見えない。▲5三桂成は△同玉で大丈夫。以下技巧…

千田流△6二金~△8一飛 02

まずは①の後手が右玉に構える形。 最近のプロの実戦の類型だと王位戦の木村-羽生が印象深いでしょうか。 序盤は上図。前回の記事の流れでは「先手番で千田流をやる場合に後手番も同じ形に組んで▲4五歩には右玉で対応する」でした。 この対局だと少し意味合…

千田流△6二金~△8一飛 01

最近流行りの戦型。 Twitterで気になる記述を発見したので検証してみます。 この局面から、①45歩には63銀から右玉にすれば先手は打開が難しい(45桂がないため)②79玉には65歩で待機③66歩には65歩で先攻④45銀には55銀とかわして後手良し⑤45桂には22か44に銀を…