一直線穴熊 △6四角型 02
C2 及川-田中戦より。前記事とは先後逆。
▲4六角(△6四角)に△5一角と引いて備えておく普通の形。
ここで▲2八飛と戻って△4四歩、▲同歩…と進めば高見本通りの展開だが、本譜は▲5八飛と工夫(下図)。
▲5六歩から金を押し上げて抑え込むのが狙い。プロの棋譜を並べていると▲5六金の形は意外とよく出てくる気がする。技巧の評価値は互角(+50)。
実戦の進行は△4四歩、▲5六歩、△4五歩、▲5五角、△3三角、▲4八飛、△6五歩、▲4五飛、△5五角、▲同歩、△6四飛、▲6五歩、△同飛(下図)。
△4四歩では△3三桂もありそう。△5五角では△4四歩~△6六歩の方が良かったらしい。
ここでは▲5四角と打てば先手+600と見た目以上に良いようだ。一例は▲5四角、△6一飛、▲4二飛成、△6二飛、▲5一龍、△6六歩、▲7七金、△5六角、▲6八歩…の進行。一方的に飛車を成れている分良いのだろうか。まあ難しそうだが…。
実戦は▲6六歩、△6三角、▲4二飛成、△5五飛…の進行。これは+200程度。
結果は先手勝ち。