Dimensional Sniper

将棋 / 研究 / 青嶋未来

将棋

相掛かりの序盤 11

前回の続き。 ▲4六銀を見てすぐに△4四歩も自然な手だと思います。 これにも、ゆっくり組んで△4五歩と突かれる展開は避けたいので、先手としては動きを模索しながら駒組みを進めることになります。 以下▲5八金、△4三銀に▲6六角がソフトの好む手。相掛か…

相掛かりの序盤 09

最近は下図の相掛かりを先手番でも後手番でも指すことが多いので、少し検討してみます。 飛車先をすぐ切らずに早繰り銀に組む形。 ちなみに、最近立て続けに全国大会を制している横山アマは▲4六銀を保留していることが多いと思います(横山-藤井聡、横山-佐…

角換わり新型同型 08

続きです。 上図から▲4五歩、△同歩、▲同桂、△4四銀、▲4六歩は自然な順。 実戦ではそこで△1三角と打たれましたが、この手は微妙だったようで以下▲4七金(すぐ▲1五歩もある)から自然に指して押し切ることができました。 考えていて気になったのは△6五…

角換わり新型同型 07

またも新型同型そのものの将棋ではないですが、合流しうる類型ということで…。 先日指した将棋から。 色々あって9筋の歩が突き越されていますが、あまりお気になさらず。 実戦は▲4五歩、△同歩、▲同桂、△4四銀、▲4六歩…と進みました。この順は次回検討し…

角換わり新型同型 05

▲4八金型の将棋ではありませんが、乗りかかった船ということでまとめてしまいます。手待ちすれば合流することもありますので…。 ▲4六角型への対応がテーマ。 最近、千葉-飯塚(竜王)、稲葉-佐藤天(名人戦)、三枚堂-木村(王将)と立て続けに下図の局面が出現…

△2五桂ポンへの対応 03

続きです。流石に下図の局面で桂ポンしてくる人はいないと思いますが… ここで△2五桂、▲同飛、△2四歩、▲2八飛に△3九角と打ってくる手は考えられます。▲3八銀型を咎める手です。 ただ、これには▲2七飛、△2五歩、▲3七銀、△3五歩、▲5九金寄、△3六歩、▲…

△2五桂ポンへの対応 02

続きです。 次は少し遅らせて、下図のタイミングでの桂ポンを考えてみます。 前回も書きましたが、▲3八銀から組むのは一つの工夫。 次に▲3六歩と突かれると桂ポンがやりにくくなりそうなので、△7二銀を締まる前ですが桂ポンを敢行してみます。 即ち上図で…

△2五桂ポンへの対応 01

△3三角戦法に対して9筋を詰める形。王位戦の広瀬-深浦が思い出される戦型ですね。 持久戦になるとやはり居飛車の模様が良い場合が多いので、後手から手早く動かれる展開が多いように思います。その一例が△2五桂ポン。 先手は取る場合も取らない場合もあり…

相掛かりの序盤 08

本当にメモだけ。相掛かりの出だしから角換わり模様に変化する例について。 佐々木大地流の出だし。 以下△3三角、▲4六銀、△4二銀、▲7六歩。△4二銀で△2二銀は中央が薄くややバランスが悪いように思います。 ここで△7四歩なら、▲3三角成、△同銀、▲8八…

▲6六角型銀冠対策への対応(続)

再び実戦より。たまに指されるこの形についても検討してみます。 居飛車が銀冠への組み換えを見せたところ、振り飛車が右玉模様に変化してくる指し方。 長い持ち時間の将棋で似たような形を指したことがあるのですが、ここから居飛車が淡々と囲うと駒が偏っ…

▲6六角型銀冠対策への対応

ソフトと検討していて面白い構想を示された局面を適当に紹介してみます。指すかどうかは別問題ですが…苦笑 下図は、▲6六角型の銀冠を志向した手に対し、振り飛車が急襲を匂わせてきた局面。 おそらく▲9八香と上がっておけば後手からの急襲はないと思うので…

角換わり新型同型 04

小林裕-藤井聡(王将)より。 いやはや、藤井聡太先生の活躍には目を見張るものがありますね。小林裕先生、平藤先生といった中堅どころの強豪を角換わりで圧倒した将棋は圧巻でした。 新型同型から、▲5六銀に後手が足並みを揃えずに△6五歩と位を取った局面。…

角換わり新型同型 03

後手が△4二玉~△5二玉の手待ちをした場合に最近気になっているのは、「▲4五歩~▲4六角と打たれた時にどうするのか」です。 通常対▲4六角型といえば、下の二例のように雀指しに構えるのがよくある局面です。最近の本だと中川慧梧さんの「最強アマの即戦…

角換わり新型同型 02

上村-中村太(王将)より。 下図は、▲4八金~▲2九飛の先後同型から▲6六歩と突いた局面と同一局面です。 前記事を書いた時には、ここで△6五歩と仕掛ける手を検討しました。下のブログ記事が大変詳しく勉強になります。 角換わり腰掛け銀▲4八金・2九飛△6…

コンピュータ将棋あれこれ

最近は有難いことに様々なコンピュータ将棋のソフトが無料で公開されていて、本当に便利になりました。 最近は技巧・浮かむ瀬に加えて、やねうら王+elmoやSilent Majority+elmoなども加えて検討に用いています。開発者の方々には大変感謝しております。 あま…

銀冠穴熊vs四間穴 04

先月末に書いた以下の記事、大会で類型を指したので追加でメモしておきます。やはり頻出の戦型ですね。 銀冠穴熊vs四間穴 03 - Dimensional Sniper △2二角と引くのが工夫の一手というのは、前回解説したところ。但し、先後が入れ替わっているので△3一金の…

角換わり新型同型 01

半年ほど前、角換わりの新型同型を「千田流△6二金~△8一飛」というタイトルで01~09まで検討していました。 最初の記事は下です。 honey1728.hateblo.jp この記事を書いた当初は「△6二金~△8一飛」の形を先手番が採用すると、千日手模様になり先手番とし…

対▲7七飛戦法 02

前回の続きです。 ▲6六歩型の変化。 先手としてはこちらの変化の方が良いようです。評価値は-300~-400ほど(浮かむ瀬)。 以下△3一角、▲9六歩、△7二銀、▲9七角、△8三銀、▲7七桂で下図。 尚、△7二銀では△7二金も有力です。 ▲9六歩のところ▲6七銀…

対▲7七飛戦法 01

昔ツイッターで対策を見たことがある形ですが、細かい部分を忘れてしまったのでメモしておきます。 ▲7七飛戦法の出だしは下図。 普通によくある4→3戦法に合流させるのもありますが、咎めに行きたいところ。 上図以下△8六歩、▲同歩、△同飛、▲7八金、△8二…

早繰り銀いろいろ 02

前回の続きです。△4五歩の変化。 危なっかしい手ですが難しい変化を内包しています。評価値は+300ぐらい。 先手は▲5五銀と出たいところ。以下△同銀、▲同歩に△3五角が気になる手。 △3五角のところは△4二玉も一局。先手も▲7七銀と追随するか、積極的に▲…

早繰り銀いろいろ 01

最近は▲4六銀(△6四銀)の形に組む将棋をよく見かけますね。今日載せるのは羽生-佐藤にも出てくるような伝統的な(?)早繰り銀ですが…。 実戦で指したのでメモしておきます。基本的な内容です。 一応先手ペースとされている仕掛け。 下図のような受けの形に…

相掛かりの序盤 07

前回の続き。引き続き図面は先後逆の表示です。 7四の飛車をどう使っていくのか?というのをソフトに検討させた手順から考えてみたいと思います。 上図から▲3七銀(▲同銀は後述)、△3三桂、▲9六歩、△9四歩。 ここから▲7六歩と突くために先手が▲6六歩…

相掛かりの序盤 06

前回の続きです。少し手を進めますが、茫洋とした局面が続きます。 今回も図面は先後逆の表示です。 とりあえず上図から。実戦でも進みやすい局面ではないかと思います。 ▲7六歩と突く間合いを計りながら駒組みすることを考えると、▲6八玉よりも▲6九玉~▲…

相掛かりの序盤 05

相掛かりの最序盤について、今度は後手番目線で書いてみます。 実戦で指す機会が増えてくれば、前回までの形からもう少し進んだ局面も考えてみたいところです。相掛かりになる機会が少ないのでなかなか難しいかもしれませんが。 しばらく局面図は先後逆で載…

相掛かりの序盤 04

今回はさらっと。 △8五飛や△7六飛などとすぐに飛車を動かさず、△1四歩や△6二玉、△4二銀などで待つのも普通の手。 これには▲4七銀と引いておいて、落ち着いた展開になるようです。 ▲4七銀、△4二銀、▲6八玉、△6二玉、▲1六歩、△4四歩が一例。 後手…

相掛かりの序盤 03

淡々と続けます。このシリーズは具体的な手順の検討というより、序盤の大雑把な感覚を身に着けようとするものに近くなりそうです。 再び下図の局面。 前回は△7六飛の進行をざっと載せましたが、今回はここで△8五飛とする順について考えてみます。 次に△8…

相掛かりの序盤 02

続きです。 前回の最終図の下図の局面は、いつも先手を持って指し手が分からず困っていたところです。が、ソフトに掛けてみると何ら変哲のない序盤のようにも見えてきて、何故いつも苦慮しているのかよく分からなくなってきました。笑 というわけで、需要は…

相掛かりの序盤 01

話題が分散しすぎて自分でも何を書いていたのかよく分かっていませんが…。一応「対先手中飛車左美濃」のシリーズはまだ続けていく予定です。最近書いていませんが、角換わりについてもまた書くことがあるでしょう。 さて、千田先生は「人間の相掛かりは下手…

対先手中飛車左美濃 06

話題があちこちに飛んでしまい、分かりにくくてすいません。 この形の最序盤で気になっているのが、下図のようにいきなり▲5五歩~▲5四歩と歩を換えてくる変化。 私が実戦で指されたことはあまりありません。後手の角道が通っていないので先手の角が捌きや…

対角交換四間・備忘録

これも実戦で非常によく出現するのでメモ。 居飛車が銀冠穴熊を目指した序盤に対して、四間飛車側が△3二銀型で待機して角交換を狙うのはよくある手法。 上図から進めて下図。手損している関係で完全に同一局面ではないですが、増田-石田直(新人王戦)が一例…

対先手中飛車左美濃 05

最近中継されていた将棋より。二例。 まず、下図は上田-加藤戦(女流、マイナビ杯)。ご覧のとおり、このシリーズで取り上げている序盤戦術に近い順です。 ここから先手は▲5五歩~▲6五歩~▲5六銀の順で対抗。但し、本譜は加藤先生が穴熊を志向したのでこの…

銀冠穴熊vs四間穴 03

メモの続き。いつものことですが内容薄いです。 下図で▲2四歩と突かない場合の進行の一例を考えてみます。 先日教わった手で、浮かむ瀬では第二候補に挙がるのは▲7六歩、△7二飛、▲8八角の順。 この順がなかなか有力であるように思います。先後逆でも使い…

銀冠穴熊vs四間穴 02

続きです。 以下▲2四歩、△同歩、▲2二歩の変化。 後手としては何か手を作らなければならない局面。 以下△2五飛、▲同飛、△同歩、▲2一歩成、△2八飛は自然。 この局面の形勢は難しそう。先手の方が少し堅いが、後手は△2四角ですぐに角が使えるのに対して先…

銀冠穴熊vs四間穴 01

最近立て続けに指す機会があったのでメモ。 ノマ四に対して最近流行の銀冠穴熊に組む場合、穴熊に組まれる場合のことも考えておかなければなりません。 尚、私はこの形について書いてある本を読んだことがないので、以下の内容は本来常識なのかもしれません……

対先手中飛車左美濃 04

前回の続きです。先手が▲6五歩と突く手を見送る変化。 前回最終図の先手の駒組みが冴えなさすぎたので、修正案を考えてみます。 バランスを取って▲7八金と上がり、右辺の仕掛けに備えておくのが一例。以下▲6八角~▲4六角~▲6五歩が狙いの一つとなります…

対先手中飛車左美濃 03

前回の続きです。 今さらですが、居飛車側が更に先手の形を限定したいのなら、早めに玉側の端歩を突いておく方がいいのかもしれません。後手側が穴熊に組むことは相当なさそうですから。 さて、△6四銀と出たところ。 ここで先手が▲6五歩と突かなかった場合…

対先手中飛車左美濃 02

前回の続きです。 最近は新年度で忙しいので、内容薄めでゆっくり進めていきたいと思います。笑 下図は△6四銀と出たところ。 図の一手前に▲7八金と先受けしたらどうなるのか?というのは気になります。 以下△6四銀なら、▲6五歩、△7七角成、▲同桂、△7三…

対先手中飛車左美濃 01

前回まで「後手超速」というタイトルのもと、先手中飛車に対する後手番の急戦策を取り上げてきました。 今後暫くは、以前紹介した千田-今泉戦をベースに、先手中飛車に左美濃で対応する順を考えていきたいと思います。この戦型はすぐに△6四銀とは限らないの…

飯塚流と後手超速 05

久々の更新ですが、引き続き後手超速の将棋を紹介したいと思います。尤も、中飛車側が▲5五歩と突いていない場合、超速というよりは普通の急戦という感じが強くなりそうですが… 王座戦の鈴木-深浦戦より。 図は△7三銀と上がったところ。ここから5筋の位は取…

飯塚流と後手超速 04

前回の続き。今回は、中飛車側が▲5五歩を保留する例。 ▲5五歩を保留されると、中飛車側の駒組みの柔軟性が高まるため、居飛車としてはどこかで角道を開ける展開が多くなります。この場合角を捌かれやすくなるためこれまでのような急戦では上手くいかない場…

飯塚流と後手超速 03

前回の続き。今回は、後手超速に先手が▲6六銀で対抗する形です。 進行は菅井-大橋戦(第46期新人王戦第一局)より。 見ての通り、通常の超速における銀対抗を先後逆にしたのと同じ形です。 ただ、以下中飛車側が普通に組む展開なら、先手番の戦法を後手番で…

飯塚流と後手超速 02

今回は後手超速と呼ばれる形について。 まずは直近の例を紹介してみます。菅井-澤田(C1)より。 居飛車の狙いが綺麗に実現した例だと思います。 上図以下▲7八銀、△5二金右、▲2八玉、△3二玉、▲3八銀、△4二銀、▲6六歩、△7五歩で開戦。 先手に早めに▲6…

飯塚流と後手超速 01

先手中飛車に△7三桂~△6五歩と仕掛ける形に限界を感じ始めたので、前やっていた別の形を再考してみたいと思います。 それは、後手が角道を開けずに△7三銀~△6四銀と繰り出していく形。最近は「後手超速」などと呼ばれているのをよく見かけますね。 この…

角換わり▲4五桂 基本の攻め筋 06

前回同様、▲4五桂に△4四銀と上がられた場合の進行例をご紹介。今回は▲2九飛と引く形です。 今季C1の青嶋-高橋戦より。 青嶋先生は角換わりでの左美濃を時おり採用されています。(昨季C2での星野戦など) 下図は▲4五桂と跳ねた局面。 △2二銀なら▲7七角…

角換わり▲4五桂 基本の攻め筋 05

前回の続きで、▲4五桂に△4四銀とかわされた場合の攻め筋を紹介します。今回も▲3四飛と横歩を取る形。 折角なので私の実戦例から。△8五歩に▲7七銀とせず▲4五桂と跳ね、△4四銀に▲2四歩と突いた局面。この△4四銀では△2二銀もあったでしょうか。 以下△…

後手早繰り銀 メモ

技巧や浮かむ瀬と戯れながら、考えたことをメモ。 先手が▲4五桂を早く跳ねる順を狙う手に対して、後手が2筋を受けずに早繰り銀に組むのは最近24やウォーズでよく見かける構想。 【最先端の後手番角換わり】この形の早繰り銀は特に後手番で有力で、最先端の…

角換わり▲4五桂 基本の攻め筋 04

今回は、△4四銀と上がってきた場合の攻め筋を考えてみます。 一度書きましたが、基本的には「△4四銀と上がらせれば成功」です。△4四銀に▲2四歩、△同歩、▲同飛、△2三歩(△2二歩という受け方もある)の時、飛車を横に使って暴れられそうなら▲3四飛から…

異次元の狙撃手 19

久々に青嶋先生の将棋から。竜王戦6組の青嶋-三枚堂戦より。 横歩取りから、後手の三枚堂先生が9筋から手を作りにきた局面。 平凡な応手では後手の仕掛けが上手くいってしまうので、先手としては上手い対応が求められるところ。 以下▲3三角成、△同桂、▲5…

角換わり▲4五桂 基本の攻め筋 03

今回は、受け手が△6二銀~△5二金と手堅く組んできた場合をまとめてみます。以前まとめたものの中に「この形は仕掛けが成立しない」とありましたが、難しい変化もあるようです。 下図を基本図としていますが、実戦だと▲7八金と△6三銀の交換が入っている形…

角換わり▲4五桂 基本の攻め筋 02

続きです。前回紹介できなかった攻め筋です。 通常後手の形は「先手の攻めが成立しない」とされている形。(ちなみに△7三桂と跳ねていれば▲3五歩、△同歩、▲4五桂、△2二銀、▲7五歩で仕掛けになりそう) 飛車の横利きが通っているので、▲2二歩~▲5三桂…