対先手中飛車左美濃 01
前回まで「後手超速」というタイトルのもと、先手中飛車に対する後手番の急戦策を取り上げてきました。
今後暫くは、以前紹介した千田-今泉戦をベースに、先手中飛車に左美濃で対応する順を考えていきたいと思います。この戦型はすぐに△6四銀とは限らないので、「後手超速」という呼称は外しておきました。(どうでもいいことですが)
まずは基本的な手順のおさらいです。何度か載せている手順ですが…。
細かい所ですが、以下▲3八玉なら△5二金右と先に中央を手厚くしておくのが良いようです。▲5五歩に先に対応している意味があります。
以下▲2八玉、△3二銀、▲3八銀、△3一玉、▲6六歩、△3四歩、▲6七銀の進行なら△6四銀が骨子となる一手。
▲6五歩が自然ですが、△7七角成、▲同桂、△7三銀、▲7八金、△4四歩で無事堅陣に組めます。
尤もこう進んだところで一局という他ないのですが、先手から争点が作りにくいわりに後手玉の方が堅いため、手待ちをすればいい後手番としてはまずまずの立ち上がりだと考えます。
この手順を基本線として、次回以降はその分岐を考えてみることにします。