相掛かりの序盤 13
前回の続きです。後手が用心して△6二玉と戦場から離れた側に囲う場合。
以前も書きましたが、相掛かり早繰り銀に右玉で対応されるのは結構嫌です。但し、右玉に組みたいのならやはり△4二銀型の方がバランスが良さそうな気がします。
本譜の場合は、▲6六歩と止めてしまうのが良い構想。
以前、下の記事で示したことのある手です。▲6八玉型ではやりにくいように思っていましたが、組み替えてしまえば何のことはないようです。
つまり、上図で△7三桂に▲6九玉。柔軟な手ですね。
地味な手ですが、こういう構想こそ学びたいものです。
以下、細かい手順は考えずに一例を進めると下図。△6二玉のところ△5二玉の場合でも、似たような形に進みます。
先手陣の方が駒の働きが良い。やねelmoの評価値は+100~+200ほど。
△2二銀型は2筋をがっちり押さえて左辺に玉を囲おうとする手ですが、△4二玉と指しにくい(前回の記事を参照)のなら、やはりバランスを損ねているのかもしれません。