Dimensional Sniper

将棋 / 研究 / 青嶋未来

相掛かりの序盤 09

最近は下図の相掛かりを先手番でも後手番でも指すことが多いので、少し検討してみます。

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飛車先をすぐ切らずに早繰り銀に組む形。

ちなみに、最近立て続けに全国大会を制している横山アマは▲4六銀を保留していることが多いと思います(横山-藤井聡、横山-佐々木大)。

また、以前このブログで検討した時は後手が△8四飛~△7四飛とする順を05~06辺りで検討しました(検討と呼べるほどのものではありませんが…)。

honey1728.hateblo.jp

さて、上の図から私が先手を持った時、何も考えずに組むと下図のように進行します。

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これはまずい駒組みの例で、先手が動きにくい上、全く主張のない展開になってしまっています。△5二玉の位置も良く、▲6六銀~▲7七桂~▲8九飛のような順を狙うと△4二玉~△3一玉で躱されますし、▲5六角~▲3五歩などを狙うと△6一玉~△7二玉が鉄板です。

やねelmoの評価値も-300ほど。

 

というわけで、序盤から考え直してみましょう。

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まずはここから▲7六歩に△2二銀と上がってきた場合。

△2二銀はややバランスが悪く見える手ですが、角交換してしまうと同じになってしまいます。ここは▲6六歩と止めるのが先手陣と後手陣の違いを際立たせる手。

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先手の方が角銀をスムーズに使える感じがしませんか?

以下△4四歩、▲6八銀、△5二金、▲6七銀。

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後手は△4一玉、△4二角、△4三金、△5四歩、△6三銀、△3三銀(△3三桂)ぐらいが入ってやっと一人前の形なので、先手からはどこかで▲5六銀~▲6五歩(▲6八飛)や▲2六飛~▲3五歩と動いていくのだろう。

 

ちなみに▲6六歩に△6三銀はやや危険な手で、すぐに▲6五歩という手があります。

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△同歩なら▲7七桂、△8四飛、▲4五桂、△1五角、▲6九玉、△6四銀、▲9七角、△4二角、▲6五桂、△同銀、▲5三桂成、△3一角、▲6三歩が一例で先手良し。両桂を跳ねて5三の地点を狙っていく。

△同飛なら▲3三角成、△同銀、▲7七桂、△6六飛、▲6八銀、△7六飛、▲8二角でどうか。こちらの方が難しい、評価値は+200ほど。

△8四飛、▲6四歩、△同銀、▲6八飛、△6五歩、▲7七桂…の展開もあるが、取れないのなら突きは上手くいっていると言えそう。

 

これは△2二銀が裏目に出た変化でしょうか。ただ、早繰り銀を見せると△2二銀と上がられることは実はかなり多いです。

△4二銀~△4四歩と歩越し銀に歩で対抗される形もかなり気になるので、いずれ検討してみます。

 

 

堕落論坂口安吾

エッセイ集。特に最初の「日本文化私観」が強烈に印象に残っています。言いたくて悶々としていたことが全て書いてある(畏れ多いですが)という感じ。「青春論」「エゴイズム小論」も好きです。

どうでもいいですが、昨年新潟へ赴いた際には、安吾の縁の地も訪れてみました。海のそばで風が心地よいところでしたね。

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