対先手中飛車左美濃 07
下の記事の続きです。
非常によく遭遇します。
下の局面、▲2六歩~▲2七銀などでは△8四飛~△7五歩で後手ペース。▲6八角は当たりを避けつつ▲4六角~▲7七桂~▲6五歩が狙い。
以下△8四飛、▲7七桂なら△7五歩と仕掛ける。
▲同歩では△同銀の調子が良いので、▲6五桂と跳ねる。
以下△同桂、▲同歩、△同銀、▲7五歩。
ここは▲4六角もありそうだが、以下△7六歩、▲7三角成、△8一飛、▲5五歩に△7一飛がぴったり。
ここで▲8二馬なら落ち着いて△7五飛と逃げておく。7七の地点を受ける手は▲6九桂しかないが、先手の元気が出ない展開だろう(やねelmoの評価値は-300ほどで大差というわけではないが)。以下△2四桂や△1五歩、△5一角などが一例。
よって一旦▲7五歩ということになる。
以下△8六歩、▲同歩、△7六桂、▲4六角、△8八桂成、▲6八金、△8七成桂で下図。
後手が上手くやっているようだが、評価値は-100程度で互角。以下▲7三角成、△8六飛、▲5五歩、△7六歩、▲9五馬、△8五歩…が一例らしい。
ただ、飛車が走れて駒得もできそうなので、後手の方針が分かりやすい局面ではあると思う。
戻って、▲7五歩では▲5七角と柔軟に受ける手もあるか。後手は△8一飛としておいて、▲7五角なら△6六桂を狙う。これは-200ほど。
基本的に、後手は馬を作られるのは恐れなくて良いようです。
『the real life of Sebastian Knight』Vladimir Nabokov
『ロリータ』の作者として有名なナボコフが、英語で書いた初めての作品。
一言でいえば、小説家Sebastian Knightの伝記を彼の弟が執筆する話…なのだが、Sebastian Knightの人生、弟の人生、元々他の人の手によって書かれていた伝記への批評、そしてSebastian Knightの小説世界、、、が交じりあう重層的な構成を取っている。そしてメタフィクションとして美しすぎるラスト。
すごい。。。