対▲7七飛戦法 01
昔ツイッターで対策を見たことがある形ですが、細かい部分を忘れてしまったのでメモしておきます。
▲7七飛戦法の出だしは下図。
普通によくある4→3戦法に合流させるのもありますが、咎めに行きたいところ。
上図以下△8六歩、▲同歩、△同飛、▲7八金、△8二飛、▲8七歩、△4二玉、▲7五歩、△3二玉、▲7六飛、△5四歩と進めて下図。
後手は飛車先の歩を換えてしまうのが工夫。これは▲8六飛の飛車ぶつけへの対策ができていないと指せない手です。
上図でいきなり▲8六飛は、△同飛と応じておいて7五と8六の歩がまとめにくい形(後手は△5三銀~△6四銀のようにして狙う)。浮かむ瀬でも技巧でも最終的には-300以上に振れます。この順が成立しないというのが後手としては非常に大きなポイント。
ただ、現実的にはいい勝負という気もしますが…。先に△7二銀(金)として交換を拒否する形を用意しておくのもあるかもしれません。
上の変化をクリアしたとして、以下後手は▲4八玉、△4二銀、▲6八銀、△5三銀として引き角+△6四銀から7五の歩を狙います。
先手は7五の地点を補強したいところ。▲6六銀型にするか▲6六歩とするかで違う展開になります。
ちなみに、上図で▲7四歩は-600ほど後手に振れます(浮かむ瀬)。以下△同歩、▲同飛、△6四銀、▲7六飛、△3一角から△6二銀~△5三銀上などとどんどん盛り上がって後手良しのようです。
今日は▲6六銀型を作る手順から考えてみます。
上図から▲7七銀に△7二銀が骨子の一手。
△6四銀・△3一角・△8四銀で単純明快に7五の地点へアタックするのが狙い。先手も▲9六歩~▲9七角で一枚足して対応したいところですが…
以下▲6六銀、△6四銀、▲7七桂、△3一角、▲9六歩、△8三銀、▲9七角、△8四銀。
こう進むと角頭の弱点と飛車の狭さが痛い。▲7七桂は△8五銀を防ぐために必要な手です。
▲7四歩には△同歩、▲同飛、△7五歩なので先手は指す手がない。▲3八銀、△9四歩、▲3九玉、△9五歩、▲同歩、△7五歩の進行は-600ほど(浮かむ瀬、技巧)。
▲9六歩~▲9七角ではなく、▲5六歩~▲5七角で7五の地点を補強するのも考えられる手順。
即ち▲9六歩のところで▲5六歩と突く(下図)。
この手には△8三銀、▲7九角に△8八歩が絶妙手。
▲同角なら△8四銀。▲同金にも△8四銀と出て、▲5七角には△7五銀右が一閃。
以下飛車を残せば△8四角が刺さりますし、角を残せば△6八飛が痛い。ソフトらしい鮮やかな手ですね。