後手早繰り銀 メモ
技巧や浮かむ瀬と戯れながら、考えたことをメモ。
先手が▲4五桂を早く跳ねる順を狙う手に対して、後手が2筋を受けずに早繰り銀に組むのは最近24やウォーズでよく見かける構想。
【最先端の後手番角換わり】
— こいなぎ@24 (@naginyan135) 2017年1月25日
この形の早繰り銀は特に後手番で有力で、最先端の構想となる。
後手番の場合は手数的に2筋を切らせて指すことになるが、この形では先手としても飛車先の歩を切るメリットはあまりないのだ。
なお、本譜の▲5六角から角を切って▲3五銀打は参考になる攻め方だ。 pic.twitter.com/YXkRdAyHLV
上の例では飛車先の歩を切らせていませんが。
通常後手早繰り銀には腰掛け銀で無難に対応できるはずですが、先手の▲3六歩~▲3七桂が早いため、先手が定跡通りに対応するのは難しいということだと思っています。
加えて、△6四銀の位置が5三に利きを足していて▲4五桂の筋に備えているのもプラス材料でしょうか。
出だしは下図か。
以下▲2五歩、△7三銀、▲3七桂、△6四銀。
上図で▲2四歩は、△同歩、▲同飛に△3五歩で王手飛車のラインがあるので先手も怖い。
▲4六歩なら、飛先を切らせることにこだわらず△3三銀と上がってしまえばいいのでは、と思うがどうだろう。
まだ▲4五桂とは跳ねられない。▲6八玉なら△4二玉と上がっておいて、結局▲4五桂とは跳ねにくそう。
以下は後手は銀交換を狙うか、7筋の歩だけを切っておくか、上のツイートのような布陣にするか…だろうか。確かに▲4七銀~▲5六銀~▲6六歩のような手は間に合わなさそう。そう進むのは普通の早繰り銀よりも先手の形が決まっていて後手が得している気がします(形勢云々を言える段階ではありませんが)。
△3三銀は戦いの中でいずれ上がる場合が多いので、△3三角といった攻め筋を狙っているのでなければやっぱり上がりたい…と現時点では思っています。古いのでしょうか。笑
下は△3三角の攻め筋の一例です。
【最先端の後手番角換わり&△6五桂の成立条件】
— こいなぎ@24 (@naginyan135) 2017年2月4日
▲6八玉▲5八金▲4七銀型には基本的には△6五桂が成立しないので、△3三角と打ってから跳ねていくことになる。
▲8八銀に△7五歩が参考になる手順で、先に△7五歩だと、△6五桂に▲6六銀が気になる。 pic.twitter.com/tOoGpMZYTD
尤も、こいなぎさんのツイートには「後手番の場合は手数的に2筋を切らせて指すことになる」と書いてあるので、先手により良い順があるのかもしれませんが。
飛先を換えさせた場合に気になっているのは、▲6八玉を保留されて右玉の含みを残される順。如何せん早繰り銀に形を決めてしまっているので、先手に柔軟に指されるのは気になります。
その場合は7筋を切って△5四角を狙うのでしょうか。…うーん、何とかなる気もしてきました。笑