角換わり▲4五桂 03
今回は、▲4五桂に△4四銀と上がられた場合の攻め筋を大雑把に載せてみます。
そもそも▲4五桂の成立条件が「△2二銀と引かれないこと」である以上、後手に△4四銀と上がらせた時点で先手としては一応成功ということになります。
こう進めば既に成功とされている形なので、▲4五桂の成否を論じているこいなぎさんのツイート自体にはあまり出てこないのですが、ちらほら見かけたものをまとめてみます。
まずは基本的なところから。△2三歩~△2五角に対する手順。▲3二飛成では▲1五角も有力。△7二銀型はこのような展開になると痛い。
【角換わり▲4五桂の成立条件】
— こいなぎ@24 (@naginyan135) 2017年1月2日
▲4五桂から横歩を取った展開。
形が違うのがどうなるか。
pona側のほうは、△2五角以下は▲3二飛成△同玉▲2六金△1四角▲1六歩△2四歩▲1五歩△2三角▲3五金と進んだ。 pic.twitter.com/GHAzO9KbdV
△2二歩と受けるのはある手。ただやはり妥協の感は否めない。
【角換わり▲4五桂の成立条件】
— こいなぎ@24 (@naginyan135) 2017年1月3日
△6三銀型は5三の地点が薄く▲4五桂が成立する。
△2二歩から△5五角はある順なのだが、△2三歩▲3四飛△3三桂▲4四飛△同歩▲5三桂成△5二銀でまだ+210なのだからその順で勝負すべきだ。
本譜は▲2六角が絶妙で、▲3二飛成から▲5三角成が炸裂。 pic.twitter.com/5q3wmWFW2e
こちらも同じ筋の高度な例。好手筋の連発だ。
【角換わり▲4五桂の成立条件】
— こいなぎ@24 (@naginyan135) 2017年1月3日
▲4五桂の局面を調べるとかなり△5一玉△6三銀型の将棋が出てくる。この形は△2五角でなく、先ほどのツイートしたとおり△3三桂で勝負するしかない。
実戦の▲5三桂成△3六角には▲2二歩から▲4五歩が見習うべき好手順で、△7二金に▲5四角が炸裂。 pic.twitter.com/2lyKTFrpr1
▲4五桂、△4四銀、▲4六歩の進行の場合の後手の対応の例。ここから後手は右玉含みで指すのだろう。
【角換わり▲4五桂の成立条件】
— こいなぎ@24 (@naginyan135) 2017年1月5日
▲4七歩型で▲4五桂と跳ねるのは成立するが、▲4六歩と後から支える必要がある。
これには▲4六歩に△3三桂で対抗するのが後手の最善の方針になる。以前ツイートしたとおり△4二角もあるが、少しもったいない気がする。▲4五桂を取れる展開ならよいのだが。 pic.twitter.com/VyqDqZI1ax
先手は飛車を渡す可能性が高いので、自陣の隙をなくす▲3八銀~▲4九金~▲6八玉型が一番ポピュラーか。▲4八銀~▲5九金~▲6八玉と深く組む形や、居玉のまま▲4八銀とだけ上がって仕掛ける形も多い。ここでもバリエーションが広がるのが研究する上では悩みの種だ。