角換わり▲4五桂 01
新年が明けましたし、暫く中断していた序盤研究を再開したいと思います。最近は詰将棋と棋譜並べばかりやっていましたが、今一つ結果に出てこないので…。
最近盛んに指されている、角換わりからすぐに▲4五桂と跳ねる将棋を考えてみます。
しかしそもそも基本図をどこにすれば良いのかが分からず、体系的に書くのが難しい状況です。
他力本願ですが、当分はTwitterで有名なこいなぎさんのツイートをまとめる方法で進めていこうかと思います。(こいなぎさん、勝手にすいません)
ちなみに一部ですがTogetterのまとめもあります→【角換わり▲4五桂の成立条件】 - Togetterまとめ
とりあえず進めてみます。私自身よく分かっていないので、手探りで書いていくことになります。
【角換わり▲4五桂の成立条件】
— こいなぎ@24 (@naginyan135) 2016年12月19日
▲4五桂が成立する条件=△2二銀と引けない場合である。
▲4五桂に△2二銀と引くと▲2四歩△同歩▲同飛で、1△4四歩には▲5三桂成から▲2二飛成があるし、2△2三銀には▲2九飛△2四歩▲2二歩がある。
よって△4四銀だが▲2六角からの攻めが決まる。 pic.twitter.com/l01rk6JfDr
まずは基本的なことから。
「▲4五桂が成立する条件=△2二銀と引けない場合」
言い換えれば、4五に跳ねた桂が△4四歩から代償なしに取られる展開に進むなら成立しない、といったところでしょうか。
▲4五桂に△4四銀の進行なら、▲4六歩と支えておけば大丈夫な場合がほとんど(例外もありますが)。以下▲2四歩から歩交換する形になれば、▲3四飛から暴れる展開と▲2九飛からまったり進める展開とを使い分けて、先手に不満がなくなる印象。こいなぎさんのツイートだと▲3四飛から暴れている展開がほとんどですが。
もう一つ考える余地があるのは、▲4五桂の前に▲3五歩を入れるべきかどうか。こいなぎさんの棋譜やツイートでは▲3五歩を入れている場合がかなり多いです。これもバリエーションが増えるので難しい。
さて、具体的な攻め筋はまた検討するとして、「▲4五桂が成立しない」「▲4五桂の成否は微妙」と書かれている局面を載せてみます。
【角換わり▲4五桂の成立条件〜右玉まとめ〜】
— こいなぎ@24 (@naginyan135) 2017年1月2日
先ほどツイートした変化と同じ理由で、一枚目は成立(最後△2七銀に▲4八飛△同馬▲同玉△2九飛で互角)。二枚目は▲8三銀に△7三飛があるため不成立。三枚目は▲8三銀と打てるもののそれ以前に▲5三角成の時に△2九飛が厳しすぎるため不成立。 pic.twitter.com/txhlJPyIOA
ここに出てくる「△2七銀」「▲8三銀」については下の順を参考にしてください。
【角換わり△6五桂の成立条件】
— こいなぎ@24 (@naginyan135) 2016年12月24日
長谷川さんが間違えて他人の家の鍵をガチャガチャしたツイート見て率直に言えば結婚したいと思ったがこの局面では△6五桂が成立する。▲8八銀△8六歩▲同歩△同飛▲8七銀△同飛成▲同金△3九角▲3八飛△5七角成▲8一飛△7二銀▲9一飛成に△2七銀と打てる。 pic.twitter.com/olxKt1mVrX
上二例は受ける側が右玉を目指している例。
「▲4五桂対策の駒組み」として紹介されているのは下です。
【角換わり▲4五桂の成立条件】
— こいなぎ@24 (@naginyan135) 2016年12月30日
▲4五桂対策の駒組み。▲3五歩△同歩▲4五桂には△2二銀で▲2四歩△同歩▲同飛△2三銀に、▲6四飛は△6三歩が好手(△6三銀は▲7一角がある)で後手良しなので、▲2八飛だが△4四歩▲2四歩△3四銀▲2三角△4三角で▲3四角成△同角▲2三銀で千日手。 pic.twitter.com/n9XqOqG1WZ
念のため浮かむ瀬にも掛けてみましたが、-200ぐらいで進めていくと徐々に後手に振れていく模様。
ちなみに△2二銀に▲5五角なら、△4四角、▲6四角、△6三銀、▲7五角、△7四歩、▲6六角、△同角、▲同歩に△4四歩(△6四角を利かす手もある)で後手良し。
△5二金型に限定されてしまうのが微妙なところですが。
キリがなくなりそうなので今日はこの辺で。。。