Dimensional Sniper

将棋 / 研究 / 青嶋未来

千田流△6二金~△8一飛 08

続きです。

▲4五桂に△4四銀と躱したところ。

f:id:honey1728:20161123131120p:plain

この▲4五桂がそもそもどうなのか?ということも考えるべきなのかもしれないが、応手が△4四銀に限定されるのなら跳ねておいても損はないと考えるのが普通だと思う。

前回の記事で▲7九玉と引いたが、△1三角と打たれてどうにも指し手が難しいようだ。

上の局面での浮かむ瀬の第一候補手は▲6七歩。

f:id:honey1728:20161123131122p:plain

評価値はゼロ。つまり、以下千日手になるという読みらしい。ただみすみす先手番を失うので考えたくない手だ。

仮に浮かむ瀬のこの局面の結論が▲6七歩からの千日手ということになれば、先手のこの構想自体が冴えないという事だろう。△6二金~△8一飛の構想が主に後手番でしか指されていないのはこういう事情なのかもしれない。

 

他に思いつく手は、▲6七銀と引いておく手か。

これにも△1三角と打って下図。

f:id:honey1728:20161123131123p:plain

▲4七金なら△4五銀直~△5五桂と攻めて後手十分。

▲1五歩の催促は、△4六角、▲4七歩、△1九角成、▲同飛、△4五銀直の二枚替えで後手良さそう。

▲3七角の受けなら△3五歩と角頭を狙う。

有力手は▲2八角と下から受ける手らしい。これには流石にすぐ攻めたてられないので、△2二角と引いておき、▲5六歩や▲3七角で一局だろうか。