千田流△6二金~△8一飛 07
前回の続き。知らないと打てない△1三角から。
引き続き浮かむ瀬との検討です。
ここで▲1五歩なら△7五歩と突くのが急所の一手。
▲同銀には5七の地点を狙って△4五銀直があるし、▲同歩にも△8六歩がある。
初志貫徹で▲1四歩が自然だろうが、平然と△4六角と出ておく。
そこで▲4七歩などと角を殺しに来たら△1九角成、▲同飛、△7六歩で後手の攻めがつながりそうだ。どこかで桂馬も補充できる。
戻って、△1三角に▲4七金と角出を防いできても、△7五歩と突っかける。
1三の角が不安定なようでも、どこから△2二角と戻った手が限りなく先手に近いので、咎めるのは難しい。
この辺りの進行、評価値は-300~-500と既にかなり後手に振れている。6七の歩が切れているところが、人間の視点では先手のアドバンテージに見えるが、実はそうではないようだ。
この序盤は本もなく実戦例も少ないので、ソフトの手を見て学ぶのは重要だなあと感じます。