千田流△6二金~△8一飛 01
最近流行りの戦型。
Twitterで気になる記述を発見したので検証してみます。
この局面から、
— 9九に棲む熊 (@ibishainochi) 2016年10月2日
①45歩には63銀から右玉にすれば先手は打開が難しい(45桂がないため)
②79玉には65歩で待機
③66歩には65歩で先攻
④45銀には55銀とかわして後手良し
⑤45桂には22か44に銀をかわせばしのげる
…というのが魔女の読み。③以外は千日手以上にはなる。 pic.twitter.com/HXuGoRroal
先手番でやりにくいのは千日手になりやすいからということでしょうか。
私は角換わりをやる場合は後手番が圧倒的に多く、しかも千田流でなく普通に受けて立つ場合が多いです。それも普通に一局なので。ただ先手側からこう組まれた場合にどうすれば…?と思っていたので、これが本当なら楽ですね。
図に至るまでの注意点としては△4四歩と突かないというところでしょうか。千田流をやる側は、下図のように▲4五桂を見せて仕掛けの争点を作ってくるイメージがあります。
この形に対して安易に△6三銀~△5二金などと指すと▲4五桂があって嫌です。
なお、上図で△6二銀と上がっているところ、常識的には△7二銀でしょう。しかし△7二銀だと▲4五桂をより防ぎにくくなる印象があります。もちろん、精査すれば△4四歩を突かなくても防げる形があるのでしょうが。
最近A級の三浦-渡辺で▲4五桂の速攻が指されましたが、数年前にも特に対一手損角換わりで指された例があったと思います。(おそらくB2の将棋)
安全に組むなら、△7四歩~△7三桂がいいでしょうか。ただ先に桂を跳ねてしまうので形が決まるきらいはあります。
△4二玉、△6一金の形なら△6三銀は安全に指せそうなので△7三桂で△6三銀としておいても大丈夫でしょうか。
ここをクリアできればTwitter引用の形に持って行けそうです。
次回は上の①~④の内容についてもう少し具体的に考えてみます。