異次元の狙撃手 07
青嶋先生が右玉を採用した将棋から。新人王戦の知花-青嶋。
ここまでの一連の記事をご覧いただければ分かりますが、青嶋先生は本当に何でも指しこなします。前期C2の将棋を並べていると、相手の得意戦法を受けて立っているのでは?と思わせる対局も多々あります。
小競り合いがあって少しおさまった局面。中盤の難所。
ここから後手が上手く立ち回り、ペースを握る展開になった。1筋、4筋に上手く対応しながら8筋からの攻撃に移りたいところだが、どう構想を練るか…。
本譜は△4五歩、▲同銀、△5三桂。
ここで銀を引くと△4五歩から△1三香と払われるので、▲4四歩、△4五桂、▲4三歩成、△同金左と進む。
そして▲1六香に△5五銀が手厚い。
自然と後手の駒が急所に集まってきているのが分かる。
角を切るのはまだ早いので▲2八角だが、△8六歩、▲同歩、△8五歩と後手が手順に仕掛けた。
後手玉も近く流れ弾に当たりやすいので、形勢自体はほぼ五分だろう。しかしいつの間にか後手がペースを握っているのは確か。以下熱戦になりましたが、先手の反撃を余して後手勝ち。