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将棋 / 研究 / 青嶋未来

将棋ソフトとの付き合い方

日々進歩している将棋ソフトにどう付き合うか…というのは難しいところ。ダウンロードすれば身近に最強の存在が現れるわけで、上手く利用しない手はないと思います。

自分の棋力向上のためどう利用するのが良いのか…という点については、千田先生の考え方がとても参考になりました。以下のweb雑誌の第8号に掲載されています。

http://www.eureka-project.jp/

研究パートナーとしてのソフトでなく、最強の存在として自分を指南してくれるソフトから、積極的に勉強しよう・学び取ろうという姿勢を述べられています。

他に「評価値」についての話題も面白いです。ざっとまとまると、本ブログでは技巧の評価値を延々書いていますが、それをざっと見て受容するだけでは意味がなく、何故そういう判断になっているのか自分なりに先を読みながら言語化することが大切ということでしょうか。

ソフトを研究パートナーとして捉えていると、ソフトに考えさせて最善手を覚えて終わり、という状況にどうもなりがちです。それ自体無意味ではないと思いますが、その思考の過程を読み取って自分の読みのズレを正すことが大事なのかなあ、と考えています。

 

では具体的にどう使うのか…については、人それぞれとしか言いようがないですかね。

まず自分が指した将棋の検討で用いるのは一番無難でしょうか。なにせ実戦で自分が死ぬほど考えた局面をより高度に検討できるわけで、自分が無思考に陥ることはないですから。

ソフトとの直対局はなかなか一時期やっていましたが私にはなかなかしんどいです。画面を前にしていてしかもソフトが相手なのでどうも集中力が途切れがちに…。後で検討させればいいや、となって適当に指す状態に陥りかけたので最近は休止中。

序中盤の研究に用いるのはどうなんでしょうか。本ブログで序中盤の検討じみたことをやっていますが、私の中ではあくまで自戦の検討の延長線上というイメージです。あまり研究に特化しすぎない方がいいのかな、と感じています。

 

以上、戯言でした。